稗田阿礼って知ってる?

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はじめに

みなさんは「稗田 阿礼(ひえだのあれ)」って知っていますか?

 

この人は日本の歴史に大きくかかわっている人です。

そして、古事記の執筆に大きくかかわりの大きい人なのですが、

以外に知らない人も多いのでは?

 

と、思い、今回はこの人「稗田阿礼」さんについて書いていこうと思います。

 

古事記

今からはるか昔に、天武天皇稗田阿礼太安万呂(おおのやすまろ)という

三人の自分物により日本最古の歴史書でもある「古事記」が誕生しました。

 

古事記とは日本の始まりについてまとめたものです、

そして、その時の国には文字がなく、すべて口頭で、代々語り継いで

来たものになるため、古事記はその物語をまとめ、記したもの、ということになります。

 

訓読みで古事記は「ふることふみ」といい、大和の言葉で、

「昔の出来事をまとめた書」という意味にもなります。

稗田阿礼

阿礼は、日本最古の歴史書の作成に大きくかかわっていますが、

実は、本当に実在した人物なのか、男なのか、女なのか、

謎の多い人物でもあります。

 

阿礼の存在を示すものは、古事記になる、記述だけになります。

 

その記述は「若くて聡明な天皇へのお使い人。

ひと目見れば覚えてしまい、一度聞けば記憶するという並外れた

能力を持っている

ということです。

 

なかなかに衝撃的なんですが、

天武天皇は、古事記の作成の際に阿礼に

「日本の成り立ちについてまとめた書を作る!」

「阿礼は語り継がれてきた物語をすべて聞き覚え、安万呂と共に

 書を作れ」

ということです。

 

この国の成り立ちをまとめる書を作るのに、自分の覚えた話や物語を使うなんて

すっごいプレッシャーですよね。

 

まして、古事記に登場する神様たちは名前がすっごく難しいのに!

 

でも、それだけ天武天皇からの信頼も厚い人だったのかも?

 

そして阿礼は男性か、女性かもわかっていません。

もともとの役職は「舎人(とねり)」といって偉い人に遣える仕事でした。

その役職は男性しかなれなかったので、男性だという男性説。

 

そして、いくつかあるのですが、

・「アレ」は巫女の呼称で阿礼は巫女の家系だったのではないか。

 

古事記は女性優位の思想で書かれているから阿礼は女性ではないか。

 古事記には日本書紀にはない女性しかもちえない視点があり、また

 天武天皇の前、元明天皇が女性だったこともあり、阿礼は女性では

 ないのかという説。

 

・阿礼はアメノウズメの末裔、そして稗田という性は古代の宮廷に居た

 巫女としての記述があることから女性ではないか。

 

などの説があります。

 

最後に

阿礼についてわかっていることは、

稗田阿礼という名前。

 

舎人という偉い人に遣え小間使いの仕事をしていた。

 

28歳で天武天皇に見いだされる。

 

一度見たもの、聞いたものは忘れないで記憶している。

 

くらいなことしかわかっていません。

 

歴史は、日本史も世界史も苦手な人が多いと思います。

覚えること多いし、名前とか難しいし、時系列とかよくわからないし、

でも、1つ1つ切り取ったり、

気になることから調べたりしていくと、いろいろなことがつながってきたり、

 

何気ない昔話が実は昔の人の精一杯の抵抗の話だったり

とても楽しいものなので、皆んさんもぜひ気になったら

調べてみてくださいね!

 

 

 

古事記のものがたり―稗田の阿礼が語るゆかいな「日本の神話」

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